断面が扁平のC形、スパイラル、ヘリカルの金属パイプ内に、その開口固定端から測定圧力を導入すると、圧力に応じてそのパイプの曲率が変化し、密閉自由端(管先)が変位する。この金属パイプをフランスのブルドンが考案したので、ブルドン管という。管先にリンクされた拡大機構によって指針が回転し、その位置の目盛板上の目盛が測定圧力となる。
管先の変位(移動)量は、弾性限界内で圧力に比例する。C形ブルドン管は、移動量が最大目盛で2〜5mm程度である。移動量を大きくする為、スパイラル形やヘリカル形が用いられる。
ブルドン管の材質には、黄銅、アルミブラス、SUS304、SUS316、リン青銅、合金鋼 等の高弾性合金が使用される。高精度用には、ベリリウム銅、ニッケルスパンC等が用いられる。
図3 ブルドン管の形状
ブルドン管圧力計の規格には、JIS B7505-1があり、圧力範囲により圧力計・真空計・連成計と区別されている。
用途に適した機能を付加したブルドン管圧力計として、次のような圧力計がある。
振動・脈動がある受圧媒体の圧力測定の場合、指針の振幅が大きく読取りが困難だけでなく、圧力計の寿命を短くする。これを抑制する為に、圧力計内部にグリセリンを充填した圧力計。