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圧力測定の基礎知識

3.ブルドン管圧力計 

 ( 1 ) 原 理

断面が扁平のC形、スパイラル、ヘリカルの金属パイプ内に、その開口固定端から測定圧力を導入すると、圧力に応じてそのパイプの曲率が変化し、密閉自由端(管先)が変位する。この金属パイプをフランスのブルドンが考案したので、ブルドン管という。管先にリンクされた拡大機構によって指針が回転し、その位置の目盛板上の目盛が測定圧力となる。
図2 ブルドン管圧力計の基本構造

図2 ブルドン管圧力計の基本構造

( 2 )構造


管先の変位(移動)量は、弾性限界内で圧力に比例する。C形ブルドン管は、移動量が最大目盛で2〜5mm程度である。移動量を大きくする為、スパイラル形やヘリカル形が用いられる。
ブルドン管の材質には、黄銅、アルミブラス、SUS304、SUS316、リン青銅、合金鋼 等の高弾性合金が使用される。高精度用には、ベリリウム銅、ニッケルスパンC等が用いられる。
図3 ブルドン管の形状
図3 ブルドン管の形状
 ブルドン管圧力計の規格には、JIS B7505-1があり、圧力範囲により圧力計・真空計・連成計と区別されている。                  
 用途に適した機能を付加したブルドン管圧力計として、次のような圧力計がある。

[1] 隔膜式圧力計

ブルドン管・株の材質を侵す受圧媒体の場合、受圧媒体と圧力計の間にダイアフラムを設置し、その間に封入液を入れて間接的に圧力を測定するようにした圧力計。
  ダイアフラム等接液部の材質は、受圧媒体に侵されない物を選定する必要がある。  

[2] グリセリン入圧力計

振動・脈動がある受圧媒体の圧力測定の場合、指針の振幅が大きく読取りが困難だけでなく、圧力計の寿命を短くする。これを抑制する為に、圧力計内部にグリセリンを充填した圧力計。

[3] マイクロスイッチ接点付圧力計

警報信号を必要とする場合に用いる、マイクロスイッチを内蔵した圧力計。   
  上限警報、下限警報の1接点用、上下限警報の2接点用 等々、種々の動作を選択する必要がある。





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