6.液柱圧力計
液柱の高さにより生ずる圧力と、測定しようとする圧力をバランスさせ、液柱の高さを圧力に対応するとみなして測定するのが、液柱圧力計である。液柱の高さと液体の密度、或は比重量によって圧力が決る。U字管を用いると、差圧が測れる。図10に液柱圧力計の基本形を示す。差圧測定の基本式は、
Ρ1−Ρ2=ρ・g・h
で現される。
ここで、P1:高い方の圧力、P2:低い方の圧力、ρ:液体の密度、g :重力加速度、
h:液柱の高さ とする。液柱圧力計に使用される液体は、水と水銀が多い。
基本式を構成する各要素をみると、密度は温度により変化する。重力加速度は測定地の緯度と海抜により異なる。このような温度補正と重力補正をする必要がある為、工業用としては、殆ど利用されない。
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